緊急無痛分娩③
明け方、就寝中に急に破水し、緊急で計画外で出産することになった私。
計画外だと無痛対応不可だったという話をちらほら聞いていたのでドキドキしていましたが、普通に無痛分娩でした。
病院選びは大切だなあとしみじみ思います。(この病院は原則無痛という素晴らしい病院。そのため腕がいいしこんな計画外になっても焦らず普通に対応してくれる。)
5時半頃に連絡し、8時半頃に病院に到着してくれた夫。(里帰りのため遠方なのです。)
まさに通勤電車に乗ろうとしてたところだったそうです。ギリギリセーフ!
会社には事前に、妻の出産が近いためいつ急に休むか分からないということは話をしていたので問題ないそうです。事前連絡、大事。
昼頃。
穏やかすぎて出産の実感がない我々。
昼食の時間が近づいてきました。
付き添い飯もあったのですが、母と食べることになりました。夫は外出。緊張するもんね。
私もまぁ、初心者同士とよりは経験者といるほうが気が楽・・・かな?あんま実感がないのでなんとも言えないのですが。
母「これがご飯?豪華やなぁ~~!!」
私『うまそう。』
母「でも無痛は吐くから完食したらあかんのやろ?www食べたげるでぇ~」
私『今は吐き気は特にないけどなぁ・・・。』
無痛は吐くからお昼ご飯は控えめにという通達があったのです。
よくわからないけど従っておこうということで、まだまだ食べられるけど母に半分あげました。
献立はご飯、お味噌汁、サラダ、チキンのトマト煮。トマトは嫌いだけどトマト煮は好きなのよ・・・。
ご飯は食べ終えましたが、しかしまぁ穏やか。穏やか過ぎて母も娘がこれから出産するっていう実感が無いのではないだろうか。本人も実感ないしな。
昼休み(?)が終わり、夫が返ってきました。夫と交代で母が一旦家に帰ります。惨状処理のため。(本当申し訳ないです。そして感謝しかないです。頼れるのはやっぱり母だなあと34年経って思います。遅くて申し訳ない。)
14時頃。
なんかちょっと腰の鈍痛が痛くなってきた。
腰というかお尻。筋肉痛程度の痛みです。お腹の張りと連動して痛みがぐぐぐっときます。
夫「そういやお尻には麻酔が殆どきかないって両親教室で言ってたね。」
当事者になる私ですら忘れていたことを覚えている夫。頼りになる!(私が馬鹿なだけ。)
子宮口検査が入ります。夫が退出させられました。
助産師さんによる触診です。
めっちゃグリグリされてる。しかし無痛のため痛くない!病院着きたての頃も子宮口の確認がありましたが、脂汗かくほどの痛みでした。今は痛みゼロ!余裕!もう好き放題確認してください!!!余裕!!!
しかし子宮口は相変わらず0cm。
夫「本当に生まれるの?」
私『知らんがな・・・。』
15時頃。
子宮口、ようやく1cm開いたらしい。ようやくか。しかしまあ実感がない。
尿道カテーテルを用いて尿を出されました。尿道に管なんか入るわけないのですが、想像するだけで痛すぎて気絶しそうですが、無痛のため痛みゼロです。むしろ尿意ゼロなのに管をいれるだけで尿が出るのが面白かったです。排尿感もゼロなのに排尿してる。
そしてお腹の張りがだんだん分かりやすくなってくる。同時にお尻が痛い。脂汗が出る。
助産師さん「麻酔増やしましょうか?」
増やせるんだ。そんなの知らなかったから頑張って我慢してたよ・・・。
私『おねがいします・・・・。』
16時頃。
子宮口、3cm。だんだん開いてくるのなぁ。
そして同様にカテーテルで排尿させられる。相変わらず感覚ゼロ。
麻酔を増やしてもらったからお尻の鈍痛はだいぶマシになったけど、鈍痛レベルが高いんだろうなあっていう、奥から押し寄せてくる不快感が強くなってきました。
お腹の張りと見事に連動しているから面白い。そしてお腹の張りの分かりやすさが更に増えた。
ここで助産師さんから夫にマッサージ指導が入りました。
お腹の張りに合わせて、指の第二関節を使って、肛門をグリグリします。
お腹の張りは機械でも表示されているので、その数値が急上昇するタイミングで肛門グリグリ。
めっちゃ気持ちいい。
酷過ぎる肩こりをググーって押される感じ。
数分おきに来るお腹の張りに合わせて、その度に全力でグリグリしてくれる夫。
押される度に感謝と労いの気持ちで溢れます。これも無痛分娩のメリットかもしれません。
自然分娩(もはや無麻酔分娩と呼びたい)ならそんな余裕はないでしょうから。
18時頃。
子宮口、全開でした。
助産師さん「全開だぁ~!!」
私も分かりました。なんか赤ちゃんの頭触られてる感覚があった!!